社員が勤務時間中に電子メールを通じて機密データを外部へ送信することを防止するために、本書ではPing32の「メール監査およびメール制御」機能について解説し、企業の利益を守るための正しい運用方法を紹介します。
「電子メール」機能は、Foxmail、Outlook、Webメールなどの一般的なメールクライアントにおける送受信行為を監視・フィルタリングします。さらに、HTTPSやSSLなどの暗号化通信プロトコルを使用したメール送受信の監査にも対応しています。
メール監査機能は、社員が送受信するメールの内容を詳細に記録し、機密情報やセンシティブデータが含まれていないかを自動的に検出します。これにより、不正行為や情報漏えいを未然に防ぎ、企業のセキュリティリスクおよび管理負担を軽減します。
各メールの詳細情報(件名、本文、添付ファイルなど)を記録・分析し、従業員の行動を把握することで、潜在的なリスクやコンプライアンス違反を早期に発見可能です。
メール送信時の画面キャプチャを自動取得し、必要に応じて証拠データとして活用できます。
Outlook監査に対応しており、「機密情報を含むメールのみ」を対象に絞り込んで監査を行う設定が可能です。これにより、データ漏えいの経路を迅速に特定・追跡できます。
「メール制御」機能は、ホワイトリスト管理および機密内容検出技術を組み合わせることで、企業データの安全を守り、情報漏えいリスクを最小限に抑えます。これは企業の情報セキュリティ戦略において極めて重要な機能であり、企業の信頼性とブランド価値の維持に貢献します。
送信元・送信先のホワイトリストを設定することで、許可されたドメインやアドレス間のみでのメール通信を許可し、従業員による無断な情報外部送信を防止します。
機密キーワード検出機能を備え、企業独自の「機密語句リスト」を定義可能です。送信メールに登録された機密語句が含まれる場合、システムが即時に検知し、送信をブロックします。これにより、情報漏えいを効果的に防止できます。
私たちは、製品の使い方をより深く理解し、運用中に発生する問題を効果的に解決するための各種トレーニングコースを用意しています。
これらのコースを通じて、顧客や企業へのより高品質なサービスおよびソリューションの提供が可能となります。
コース例:
機密情報を含むメールの送信をブロックする方法
Ping32「データベースおよびテンプレート」関連機能(第4回)