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暗号化の使用方法

本資料では、Ping32の暗号化文書機能を迅速に習得する方法を説明します。クライアントの暗号化主要機能を正しく活用することで、操作ミスによる問題を減らし、企業データの安全性を確実に保護できます。

 

概要

ユーザーがクライアントを正しくインストールし、暗号化権限を付与、暗号化サービスを実行した後、管理者はコンソールから暗号化・復号化ポリシーを配信できます。クライアントユーザーは配信されたポリシーに基づき、ファイルの暗号化・復号化操作を行えます。

 

ファイル透明暗号化

管理者がファイル透明暗号化ポリシーを配信すると、クライアントユーザーが承認済みソフトウェアで作成したファイルは、編集・保存後に自動的に暗号化されます。これにより、ファイル作成から廃棄までのライフサイクル全体で安全が確保されます。
例:ユーザーが承認済みソフトWPSでファイルを作成し、編集後に保存すると、ファイルは自動暗号化され、暗号化アイコンが表示されます。

 

ファイル復号化

管理者が承認付きファイル復号化ポリシーを配信した場合、クライアントユーザーがファイルを復号化するには、復号化承認申請を提出し、承認される必要があります。ファイル復号化申請画面へのアクセス方法は以下の3つです:

  • 暗号化ファイルを右クリック → 「文書セキュリティ」 → 「復号化申請」
  • デスクトップ右下のクライアントアイコンを右クリック → 「承認」 → 「復号化申請」
  • フロー承認画面で「新規承認」を選択 → 「ファイル復号化」

なお、管理者が復号化ポリシーを配信した場合、ユーザーは管理者の承認なしにファイルを暗号化・復号化することも可能ですが、この操作はリスクが高く、データ漏洩やセキュリティ問題につながる可能性があります。

 

安全属性の調整

クライアントが他の安全域や自身より高い機密レベルの暗号化ファイルを受信した場合、内容を閲覧できません。管理者が「安全属性調整申請を許可」するポリシーを配信すると、クライアントユーザーは申請を提出でき、承認後にファイル内容を閲覧可能になります。

 

メール復号化

管理者が「メール復号化承認」を許可した場合、クライアントユーザーは暗号化ファイルをメールで送信する前に申請し、承認されるとメール送信が可能です。送信前に送信元メールの設定が必要です。

メール設定手順

  • デスクトップ右下のクライアントアイコンを右クリック → 「文書暗号化」 → 「メール設定」
  • メールアドレス、パスワード、SMTPサーバーを入力(設定は一度のみ)
  • 保存または確認ボタンをクリックし、設定完了

 

ファイル外部送信

管理者が承認付き外部送信ポリシーを配信した場合、ユーザーは外部送信申請を提出し、承認後に外部送信ファイルや送信パッケージを作成可能です。

申請手順

  • 「新規外部送信申請」を作成
  • 申請画面でタイトル・説明を入力
  • 外部送信するファイルを追加(複数可)
  • 外部送信属性を設定(パスワード、ネットワーク認証、端末バインド、閲覧時間・回数、印刷禁止、スクリーンショット禁止、透かし)
  • 申請を提出し、管理者の承認を待つ

管理者が外部送信ポリシーを配信した場合、ユーザーは申請不要で直接外部送信ファイルやパッケージを作成可能です。作成方法は以下の3通りです:

  • ファイルを右クリック → 「文書セキュリティ」 → 「外部送信パッケージ作成」
  • デスクトップ右下のクライアントアイコンを右クリック → 「文書セキュリティ管理」 → 「外部送信パッケージ作成」
  • 外部送信画面でファイルを選択 → タイトル・説明入力 → 属性設定 → 外部送信パッケージまたはファイルを生成

 

オフライン補時間(離網補時)

管理者が「クライアント離線時に安全時間内で暗号化ファイルを閲覧可能」ポリシーを配信した場合、出張中などで離線中のユーザーは一定期間暗号化ファイルを閲覧可能です。安全時間を超えると閲覧不可になります。

補時間申請方法

  • オンライン申請:出張前に管理者に申請 → 出張期間中に安全時間を超えた場合、補時間コードを入力して閲覧可能

  • オフライン申請:出張中の離線端末で申請 → 申請コードを生成 → 管理者へ送信し承認を受ける

補時間コードの入力手順

  • デスクトップ右下クライアントアイコンを右クリック → 「離網補時間」
  • 申請コードを入力 → 確認
  • 成功後、離線状態でも暗号化ファイルを閲覧可能

 

承認結果確認

Ping32は詳細な承認履歴を提供し、ファイル復号化、セキュリティ属性調整、メール復号化、ファイル外部送信、離網補時間などの承認記録をフロー画面で確認可能です。

 

暗号化ファイルスキャン

管理者が暗号化ファイルスキャンツールポリシーを配信した場合、ユーザーは端末全体または指定パスの暗号化ファイルをスキャン可能です。

使用手順

  • デスクトップ右下のクライアントアイコンを右クリック → 「文書暗号化」 → 「暗号化ファイルスキャン」
  • 全ディスクスキャンまたは高度スキャンを選択全ディスクスキャン:端末全体をスキャンし、結果を一覧表示高度スキャン:スキャンパスやファイルタイプなどをカスタマイズ可能

 

コース

私たちは、製品の使い方をより深く理解し、運用中に発生する問題を効果的に解決するための各種トレーニングコースを用意しています。
これらのコースを通じて、顧客や企業へのより高品質なサービスおよびソリューションの提供が可能となります。

コース例:

  • 社員がファイル復号化申請を行う方法

  • 暗号化端末で分散保存された過去ファイルの暗号化処理

Concept