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印刷セキュリティ

印刷セキュリティ機能は、エンドポイントの印刷行為を監査・制御することで、印刷による情報漏えいを防止し、発生時には追跡可能とする仕組みを提供します。これにより、企業内での印刷に起因する情報漏えいリスクを未然に防ぐことができます。

 

概要

「印刷セキュリティ」は、印刷ログ監査、印刷承認、印刷ウォーターマークなどの機能を備え、印刷プロセス全体をカバーします。これにより、機密文書の不正印刷や情報流出のリスクを効果的に防止し、安全かつ統制された印刷環境を実現します。

 

印刷ログ監査

Ping32は、従業員の印刷行為を詳細に記録し、印刷ファイルのバックアップ機能を提供します。これにより、管理者はいつでも印刷されたファイルを確認・監査でき、従業員が印刷ファイルを削除または移動しても、バックアップから追跡可能です。
監査記録を参照することで、管理者は定期または不定期に印刷行為を点検し、未承認の印刷や機密情報の大量印刷などの不正行為を早期に発見・対処できます。

 

印刷制御

印刷制御機能は、印刷出力の安全性を高め、企業内での標準化された印刷管理を実現するための重要な機能です。印刷行為を厳格に管理することで、機密情報の漏えいや不正拡散を防止します。
主な制御方式は以下の2種類です。

  • 全印刷禁止
    すべての印刷操作をシステムレベルで遮断します。特に高いセキュリティを求める環境に適しており、従業員が任意に文書を印刷することを防ぎ、情報漏えいリスクを大幅に低減します。

  • 機密語句を含む文書の印刷禁止
    データ分類ポリシーやカスタム定義によって指定された「機密キーワード」を含む文書の印刷を自動的にブロックします。これにより、誤操作または悪意による機密情報の印刷を防ぎ、漏えいの発生を抑止します。

さらに、印刷制御機能では印刷承認プロセスを導入できます。従業員が印刷を行う際、事前に申請・承認を経ることで、承認後のみ印刷を許可します。この仕組みにより、内部統制と情報保護を強化します。

 

印刷ウォーターマーク

印刷ウォーターマークは、印刷文書に識別情報を付加することで、改ざんや不正利用を防止する有効な情報漏えい対策です。ウォーターマークは文書の真正性を保証し、企業資産の保護に寄与します。
主な特徴は以下のとおりです。

  • 文字ウォーターマークおよびドットパターンウォーターマーク対応
    企業の要件に応じて柔軟に設定可能です。文字ウォーターマークでは、端末IPアドレス、ユーザー名、印刷日時などを文書上に表示し、追跡性を確保します。
    ドットパターンウォーターマークでは、文書上に識別可能なパターンを埋め込み、より高度な偽造防止を実現します。

  • ウォーターマーク除去申請の承認機能
    従業員がウォーターマークなしの印刷を希望する場合、申請を行い承認を得ることで一時的に除外できます。これにより、運用の柔軟性とセキュリティ統制の両立を図り、業務効率を損なうことなく安全性を確保します。

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