ゼロトラストアクセスは、単に VPN を導入することでも、社外から社内へ接続できるようにすることでもありません。重要なのは、誰がアクセスしているのか、どの端末からアクセスしているのか、その端末は管理下にあるのか、接続後にどこまで許可するのか、そして一連の行為を追跡できるのかを、継続的に判断することです。働き方が分散し、拠点・自宅・出張先・共有端末が混在する現在、従来の「社内ネットワークに入れば信頼する」という前提は維持しにくくなっています。
NIST SP 800-207 が示すゼロトラストの考え方は、継続的な検証、最小権限、文脈に応じた動的な制御です。Ping64 のオフィスセキュリティ統合基盤では、この考え方を、本人確認、端末の適合性確認、ネットワーク接続制御、リモート接続の統制、監査の連携という形で実務に落とし込みます。
なぜ企業は境界防御だけでは足りなくなったのか
従来型の境界防御では、社内 LAN に入った後の行動が広く許可されがちです。しかし実際には、同じアカウントでも利用者が異なる、同じ端末でも勤務帯で使用者が変わる、同じ業務でも接続場所が変わるとリスクは大きく変わります。固定的な境界だけで許可すると、過剰な権限付与と、粗い一律制御の両方が起きやすくなります。

Ping64 によるゼロトラスト実装の考え方
Ping64 の実装は、アクセスを 1 回のログイン判定で終わらせません。共有端末では 運維中心 → 身份認証 で利用者を作成し、策略 から 身份認証 を配布することで、現在の実使用者を識別できます。異地・跨网络管理では、VPN またはゼロトラスト接入を優先し、統一された論理内網に端末を収容した上で、策略配布と状態報告を安定させます。
さらに、系統網路 → 策略 → 軟體管理 の 軟體合規檢測 により、指定ソフトウェアが入っていない端末には 禁止所有應用訪問網路 などの処理を適用できます。加えて、系統網路 → 策略 → 網路管理 の 網路訪問控制 では、進程名、IP、ポート、プロトコルなどを条件に不要な外向き通信を遮断できます。これにより、「接続できる」だけでなく「必要なものだけに接続できる」状態を作れます。
どのように運用効果を確認するか
ゼロトラストは導入した瞬間に完成するものではなく、継続的な検証が前提です。共有端末では実使用者が識別されているか、異地端末では統一された接入経路から安定してオンライン化できているか、合規条件を満たさない端末に想定どおりの制御がかかるか、不要な進程の通信が遮断されるかを段階的に確認する必要があります。
企業にもたらす実際の価値
Ping64 のゼロトラスト構想の価値は、ID、端末、ネットワーク、監査を別々の製品で断片的に扱うのではなく、同じ管理閉環の中で扱える点にあります。これにより、過剰な権限を減らしつつ、拠点横断・在宅勤務・共有端末・外部協力を含む実際の業務に合わせてアクセス権を調整しやすくなります。
FAQ
Q1:ゼロトラストアクセスは VPN と同じですか。
同じではありません。VPN は接続経路の一つであり、ゼロトラストは接続後も含めて継続的に信頼性を判断する考え方です。
Q2:どのような企業が優先的に取り組むべきですか。
拠点が多い企業、在宅勤務や出張端末が多い企業、共有 PC が多い企業、開発と製造の協業が多い企業が優先対象になりやすいです。
Q3:本人認証だけでは不十分なのはなぜですか。
本人認証だけでは、端末の適合性、接続経路の安全性、通信行為の妥当性までは判断できないためです。